ER VIII 第18話「空に輝くオリオン」で主役の一人であるグリーンは
末期の脳腫瘍でありながら、ERでの勤務を続けています。
彼も、彼の回りも、「引き際」を模索しながらも、日常の喧騒にまぎれつつ・・・
そして、グリーンはとうとうその瞬間を捉えます。
彼の最後の患者さんはまだ幼い女の子でした。
指の先に刺さったとげを抜くためにグリーンは、女の子に優しく語り掛けます。
そして、その子の言葉の中に啓示を得たグリーンは自分なき後をカーターに託し、
ERを後にします。
そして、第21話「託す思い」でグリーンは静かに息を引き取ります。
遠のく意識の中で、オワフ島の潮騒をバックにOver the Rainbow が流れ・・・
彼は無人のカウンティ総合病院のERにたたずんでいました。
彼は最後まで戦っていました。自分にできる最良の方法を模索しながら、
最後の瞬間まで・・・
ずっと後になって、このときのOver the Rainbowが有名なバージョンだと知りました。
Israel Kamakawiwo'oleというアーティストにめぐり合ったのは
このERのエピソードがあったからです。
とある日曜の朝、いつもの日曜のように仕事に向かう途中、J-WAVEから流れてきたのが
この曲のこのバージョンでした。
Webで曲名を検索し初めてIsrael Kamakawiwo'oleという名のアーティストを知りました。
小錦?と思わせるその風貌からにじみ出るような優しい声。
ERの地上波の放送を見たとき、体が震えました。
こんな風に一生懸命生きて、一生懸命死んでいきたい・・・
いやいや、決して死に急いでいるわけではありません。
一生懸命生きて、悩みながらも一生懸命生きて、その時々でできる最良のことを
模索しながら、さいごまであがきながら、もがきながら、一生懸命生きていきたい・・・
そう思ったのでした。